N1読解練習
授業での教材運用
スティーブン・クラッシュンによる5つの仮説のうち、情意フィルター仮説では、目標言語に対する態度や不安などの情意面での要因は学習者の学習速度とインプットの吸収に影響すると言われている。例えば、試験や小テストでの悪い成績をとったり、教材または教科書に書かれたものに興味がなかったり、情意面での負の感情が増したことで、フィルターが掛かってしまい、知識の吸収がしにくくなる。
逆に、授業の内容は学習者にとって興味があり、身近なものであれば、緊張や不安などの感情が減らされ、フィルターが低くなることによって、習得が促進するという。そのことから、既成の教科書より、学習者たちが興味のあるものを授業で教材として運用した方がより学習効果が期待できるではないかと考えられる。(327字)
赤字:N1語彙
青字:N2、N3語彙 (分からない語彙があったら、必ず調べてくださいね!)