実質収益率の計算で見たように, 何によって購買力をはかるかによって収益率の値は異なる. しかし収益率の大小関係は, 何によって購買力をはかるかによって変化しない. したがって, 異なる資産の収益率を比較するときには, 同じ基準によって購買力をはかれば良い. そして, 他の条件(ここではリスクや流動性)が等しければ, 各経済主体はより高い収益率をもつ資産を保有しようとするだろう.
以降, 自国通貨建ての預金(円建て預金)と外国通貨建て預金(米ドル建て預金)を比較するのだが, 単純化のため他の条件(リスクや流動性)に2つの資産の間で差はないものと仮定する.